2024年3月22日(金)~23日(土)

広島県呉市

大和ミュージアムに行ってきました

歩数不明…

岩田さんと


3月22日(金) 1日目


旧帝国海軍マニアを自認するボクは、前々から広島県呉市にある大和ミュージアムに一回は行ってみたかったんです。特に往時の空母が大好きで、その手の本とかよく読んでいたんですが、その帝国海軍の空母の企画展を広島県呉市にある大和ミュージアムで開催することを知って、これはなんとしてもいかねばと決意。ボクの「推し活」です(^^; 最初は一人で日帰りと思ったんだけど、日帰りの飛行機代より泊まった方が安いことが分かり、さらにモノ好きな岩田さんも行くことになって、おっさん二人で一泊で広島まで行ってきました。

羽田空港から広島空港に着いたところ。

 

広島空港から呉市まで、リムジンバスで約1時間。呉駅前に到着です。

 

ランチはもう決めていて、大和ミュージアムの前にある「ハイカラ食堂」にしました。ここは有名な「海軍カレー」を食べさせてくれるところ。海軍の雰囲気いっぱいです。

 

いやいやいや、もうね、お店に入るまえからテンション爆上がりです! 帝国海軍に関するモノがアチコチにあって、ランチしなくてもここで満足できちゃうくらい。大和に搭載されていた3連装の対空機銃まで展示されていて、ワクワクが止まりません。いや~、ここはマニアにとってはパラダイスだわ。

 

ランチのメニューも決めていて、これも定番の「海自テッパンカレー」にしました。カレーがメインで、クジラのフライに肉じゃがも付きます。

 

これがね、結構なおいしさ。マジでうまかったです。話題作りだけじゃなく、ちゃんと作られています。アルミのプレートで出て来るのも味がありますね。お昼前でしたが、店内はかなりの混雑で順番待ちの人が絶えませんでしたよ。

 

海軍の味を楽しんだあとは、呉湾内に停泊している海上自衛隊の艦船を巡る「艦船めぐり」にいきます。ホントは明日の予定だったんだけど、明日は天気が悪い予報だったので、天気のいい今日に変更しました。

 

「艦船めぐり」を楽しむ人で、ここも混雑しています。今日は平日だっていうのに、こんな混んでいるんだ? しかも老若男女様々で、性別年齢問わず、幅広い人達がきているのがちょっと意外でした。

 

出港します。湾内35分のクルージングです。

 

船内では、元自衛隊の人ではないかと思うんだけど、湾内の艦船の説明をしてくれました。分かりやすく、ときたまユーモアも交えて船内は穏やかな雰囲気です。

 

掃海艇を指揮する掃海母艦「ぶんご」。海外に派遣されて機雷の除去作業に従事したんだそうです。

 

なんとなんと! 湾内に「かが」がいました。事実上の空母に改装中の「かが」です。「いずも」と並んで、海上自衛隊で最大の艦船です。「かが」が見られるとはラッキーでした。気分はますます爆上がりです。

 

艦船の乗組員が手を振ってくれました。若い女子隊員の姿も…。

 

こっちは潜水艦の基地です。何隻も停泊しています。旭日旗が鮮やかです。

 

「かが」の間近を通っていきます。でかさに圧倒されます♪

 

戦艦大和を建造したドック。相当でかかったでしょうね。

 

隊員達がカッターの前に集まっています。昔の海軍も短艇(カッター)の鬼のような競技があったそうですが、その流れを今でもくんでいるんでしょうか。

 

呉鎮守府時代から残っている桟橋だそうです。鎮守府として開港してからずっと歴史を見ている桟橋かと思うと、感慨深いです。時代を感じます。この桟橋を通って「艦船めぐり」は終了です。

 

お次は、大和ミュージアムの隣りにある海上自衛隊の資料館「てつのくじら館」に行きます。ここは潜水艦の歴史や仕組みなどが見られる、日本唯一の潜水艦の資料館です。

 

実際に現役だった潜水艦「あきしお」が資料館の前に鎮座しています。かなりの迫力です。

 

展示しているコースの中で、「あきしお」の中に入って実際に見て触れられるようになっているところがあります。これは貴重な体験です。

 

話では知っていたけど、ホントに潜水艦の中って狭いんだね。通路は人一人が通れる幅しかありません。寝床は3段ベッド。実際に横になってみたけど、息が詰まるような狭さです。でも、こんな過酷な環境でも勤務しているといずれは慣れるそうですよ。

 

映画「沈黙の艦隊」とか「ハンターキラー」とかで見る潜水艦と比べるとだいぶ旧式感があるけど、この船が昔は海に潜っていたんだと思うと、これまた感慨深いです。

 

資料館を出て、大和波止場に行ってみます。戦艦大和の錠や時鐘などがあって楽しめます。大和ミュージアムは明日です♪

 

 

「てつのくじら館」おもしろかったです。ここで一旦今日の宿に戻りましょう。

 

今日の宿は、航空券とホテル宿泊がセットになっている「コンフォートホテル呉」です。日帰りの航空機往復代が25,000円で、一泊した航空機とホテルのセット代が22,500円と、ホテルに泊まった方が安いんだから、変な話。

 

せっかく広島に来たんだから、お好み焼きを食べていかないとね。岩田さんがクチコミの高い評価で選んだ「お好み焼き五エ門」に入ります。

 

「お好み焼きカキスペシャル」と「お好み焼き大和スペシャル」をそれぞれうどんとそばで注文。カキのボイル焼きも堪能しました。うまかったです(^^) 店内は激混み。何人も店にきたけどいっぱいで諦めて帰っていきました。さすが人気店。

 


3月23日(土) 2日目


今回の最大の目的「大和ミュージアム」です。やはり今日は天気がよくない。朝から雨です。

 

これこれ、これを見たかったんだ。最初この企画展は3月までだったんだけど、人気があったのか、6月まで延長されました。

 

まずは解説から。空母の歩みから始まります。

 

どうしても見たかった空母「赤城」。空母「加賀」と第一航空戦隊を組んでいました。空母機動部隊の旗艦でボクが一番好きな空母です。

 

いや~、歴戦の空母「赤城」だわ~。まだ全通甲板になる前の3段甲板の模型もあるところが嬉しいですね。映画「永遠のゼロ」で「赤城」が出てきた時は感動したもんですが、それ以上の感動です。なんか「赤城」って惹かれるんですよね。

 

こちらは100分の1の「赤城」の模型。

 

次は「飛龍」が展示してありました。「赤城」は軍縮条約の関係で戦艦から空母に改装された改装空母ですが、飛龍は最初から正式空母として設計された中型空母です。「蒼龍」と並んで第二航空戦隊を組んでいました。残念ながら「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」はミッドウエーに沈んでしまいましたが…。

 

建造記念の「飛龍」の文鎮だって。書道しないけど欲しい!

 

日本海軍最大の空母「翔鶴」。「瑞鶴」と第五航空戦隊を組んでいました。アメリカのヨークタウンやレキシントンとも互角に戦える正式大型空母です。空を飛ぶ航空機を積む船だから、船の名前に鶴や龍をつけるところに味があります。

 

大戦末期、敗色濃厚の時に建造された「大鳳」。飛行甲板を強化した空母でしたが、アメリカ潜水艦の雷撃を受けて、魚雷一発が運悪くガソリンタンクの近くに被雷。その後気化したガソリンに引火して大爆発を起こして沈没。たった一発の魚雷で沈んだ悲劇の空母でした。

 

空母の企画展らしい解説もたくさんあって、舐めるようにじっくり見て回ります。実に楽しい(^^)

 

空母なんだから、当然搭載機の解説も必要ですね。いわずと知れた空母艦載機「ゼロ戦」。

 

真珠湾奇襲に参加した「九七艦攻」と「九九艦爆」も展示されていました。「九七艦攻」の模型は、真珠湾奇襲の時の指揮官淵田中佐が乗っていた指揮官機を再現してあるんだとか。芸が細かい。

 

作業員の服に上陸札まで展示してありました。半舷上陸の時に使ったりしていたんでしょうね。

 

最後に全空母の飛行甲板の展示。日本初の空母「鳳翔」から「信濃」まで。正式大型空母「翔鶴」「瑞鶴」が大きいけど、でかさで言うと戦艦から改装された「信濃」が一番でかい感じでしょうか。

 

空母に随伴して援護した駆逐艦や油槽船まで展示してこの企画展は終わりです。いや~、面白かった~。

 

企画展を出て、常設展に移動します。もちろん大和の雄姿です。46センチ砲が迫力ありますね。

 

大和の10分の1モデルが展示場のど真ん中を占めています。これは1941年の竣工当時じゃなくて、沖縄特攻用に対空装備を強化された時のモデルですね。対空機銃と高角砲が針ねずみのように搭載されています。

 

ずっと見ていても飽きません。このまま何時間でも見ていられそうです。

 

「ゲタ履き」と呼ばれる水上偵察機や、21号電探、22号電探まで細部に渡って再現されていて、もう見事です!

 

大和の造船ドックの写真や、主砲も展示してあります。主力の91式徹甲弾や、対空用3式弾までありました。

 

ゼロ戦62型の実機まで展示してあります。62型とは珍しい。琵琶湖に沈んでいたのを引き上げて改修したんだとか。超貴重な一機ですね。

 

格闘性能では敗戦まで世界一だったゼロ戦だけど、いかんせん防御が一切考えられてない戦闘機だったから、一発タマが当たれば火を噴く脆弱さが悲劇でしたね。

 

3時間半みっちり見て回った大和ミュージアム、メッチャおもしろかったです。何年か後にまた来たいです(^^)