毎年恒例のお泊まり釣行です

 

釣りシーズン中、最大のイベントである戸田お泊まり釣行が今年もやってきました。
じっくりと計画を練って実施したわけなんですが、やっぱし予定通りにはコトは運びませんね。色々と想定外の事が起こって、実に忙しい釣り旅行でした。忙しい釣りではあったけど、今回も実に楽しいお泊まり釣行でした。
では、どうぞご覧ください。

6月17日(金)~18日(土) 戸田お泊まり釣行 1日目


初日は今回も沖釣りと決めていました。最初に沖釣りでガッツリと釣果を得て、2日目は精神的にもゆっくりと釣りをしようという魂胆です。でも昨年の沖釣りでは予想以上に釣れなかったので、今回は確実に釣果を得るべく、長い時間釣りのできる船宿にしようと考えて、神奈川県腰越港にある池田丸さんを選びました。ホントは伊豆の船に乗りたかったんだけど、伊豆の船宿ってさ、料金が高いのよね。高い上に時間が短いときている。昨年は3時間半釣って8,000円だった。一時間2,000円以上。これはちょっと高いよ。釣果も大したことなかったし。でも池田丸さんは7時間釣りができて割引券使って7,500円。一時間単価で1,000円ちょっと。これは魅力だった。だからちょっと伊豆から離れていたけど、ここに決めたんです。狙いはもちろん旬の魚・イサキです。

 

船着き場は江の島のすぐ隣の腰越港。ここにいるあいだじゅう、サザンの「勝手にシンドバット」の「江の島が見えてきた~♪」のフレーズが頭から離れませんでしたね(^^ゞ

 

さすがに今日は平日でしかも天気も悪いため、うちら3人いれても計6人での出船。船内ガラガラでした。全員集まったところで、朝7時前には港を出港。場所は江の島沖すぐ。

さあ、実釣開始…となったんだけど、これが釣れない。全然釣れない…。全く釣れない。もう最初から「想定外」だよ。釣れたと思っても、スズメダイ、ネンブツダイ、ハオコゼなどの外道オンリー。加えてこの池田丸さんの船長、タナを指示してくれないんだよね。シロギスとかの底物ならいざ知らず、イサキやアマダイ、アジが狙いなんだから、タナは指示してほしかったよねえ。この辺ではそれが当たり前なのかしら? 水深は手元のカウンターで20メートル前後と浅い。

 

その外道のハオコゼに手を刺された岩田さん。第一投目に釣れてきたハオコゼに左手の親指と中指あたりを刺される。本人はカサゴかと思ったそうで、あまりの痛さにびっくり。釣りあげたところを見たボクはハオコゼかな?と思ったんだけど、「まあ、岩田も知ってるだろう」と思って特に声かけなかったんだよね。岩田さんは釣りが終わるまで、肘のあたりまでしびれて痛かったそうです。なんか今日は釣れないしハオコゼ被害に遭う奴は出てくるし…。大丈夫かしら? なんだか嫌な予感…。

釣れないから移動…。これの繰り返し。江の島の東から釣り始めたけど、西行ったり南行ったりと、小移動を繰り返す。それでもぜんっぜん釣れず。相変わらずタナの指示なし。

 

福本さんがなんとか船中一尾目のアジを確保。これが6人で釣ってて初めてのまともな釣果。ここから上向くかな~?

それが上向かないんですね。相変わらず外道多し。岩田さんは痛む手を我慢しながら頑張っていたけど、それでも釣れてくるのはスズメダイとかの外道オンリー。

「はい、竿上げて~」とアナウンスがあった直後に本日初のまともなアタリ。イサキではないけど、良型アジ確保。ボクの初釣果です。

…でまた移動。もうこの時点で残り1時間ちょっと。ベテランの仲乗りさんに聞いても全くゼロ。仲乗りさんでゼロだなんてあり得ないよね。なんちゅーこっちゃ。これは全くの「想定外」でしたよ。沖釣りで一日やってアジ一匹かよ! だんだん不安が現実になってきて、ほぼ覚悟を決めましたよ。一匹7,500円のアジを…。たかっ!

 

お! サバだけどデカサバが釣れた。と思ったら、ボクにも良型のアジがヒット! 来たか来たか。ついに来たか。船中はプチ入れ食いモード。

 

ハオコゼ岩田にも良型アジ。最後の最後で群れに当たったかな? 底から7回リールを巻いてというからその通りにやったら本当にそこで食った。最初から言ってよね~。

福本さんはデカサバが連続ヒット。なぜかありがたいことにボクにはサバは一匹も来ず、アジのみでダブルもあった。もうこの時はみんな釣るのに精いっぱいで、写真なんか撮っている暇がない。これが最後だとわかっているから、群れがいなくなる前に釣ろうと必死だ。

 

でかいでかい。サイズはどれも良型。それもそのはず。ここは水深100メートル以上(!!) ボクは電動リールのおかげで多少の深さはドンと来いだが、可哀想なのは福本さんと岩田さんの二人。なんせ手巻きだからね。ヒーヒー言いながら、泣きながらリールを巻いていました。100メートルの手巻きって…。一度だけ経験があるけど、2度とごめんと思ったもんだよ。2人とももう巻くのがいやで途中の80メートルくらいで止めて釣っていたこともあったらしいけど、それじゃ釣れないよねえ。

 

なぜか福本さんにはサバ。ボクは最後にアジのダブル。本命のイサキは釣れなかったけど、最後のこのプチ入れ食いでなんとか最低限のお土産確保。いや~、とりあえずホっとしましたよ。これにて江の島沖の沖釣り終了です。

 


湘南江の島から一路戸田に向かう。途中大磯あたりで渋滞もあったりして、予想以上に時間がかかってしまった。

戸田に到着~。江の島から約2時間半かかりました。もう夕方だ。

宿の夕食時間のギリギリ10分前にチェックイン。今回泊る宿は、昨年泊った「旅館みはま」さんの隣にある、「PDフライ リゾートハウス」ってとこ。同じく宿の真下に海を眺める絶好のロケーションの宿で、前から気になっていたんだ。でも今は部屋から景色を眺める時間もなく、急いで荷物を部屋に入れて、そのままお風呂に直行。やっぱし先にお風呂入りたいもんねえ。ふ~、忙しい。

 

お風呂。小さい内風呂と露天風呂があります。小じんまりとしたいいお風呂です。

露天風呂からの眺め。もうホントに手が届きそうなところまで海が迫ってきている。このまま飛び込んでしまいたいくらい。でもボート釣りしてる人がいたら、外から丸見えだね(^^; 仁王立ちしたろか。湯温も好みのぬるめで最高の気分で浸かりました~。

 

やっと落ち着いて食事。その前にいつもの戸田湾の写真を撮ろう。風もなく、穏やかな戸田湾です。いいやねえ。癒されるやねえ。

 

ではお楽しみの夕食です♪ まずはお刺身。イサキ、しめサバ、マグロ、甘エビ、イカ、アワビの6点盛り。色どり鮮やかです。

 

今回の宿の食事の目玉は何と言ってもコレ! マグロのカブト焼き。これがでかいんだわ。肉が出てくるわ出てくるわ。ほじくり出すというより、掘削している感じ。あとで女将さんに聞いたら、男5人前の大きさなんだって。5人前は食いきれないよ~。片側食べるだけで精いっぱい。もう半分は残してしまいました。あ~、もったいない…。女将さんごめんなさい。もうちょっとうちらが若ければもっと食えたのに。でもメチャうまかった。最初は何もつけないで食べて、次にポン酢をつけて食べてみたんだけど、どっちもうまい! タッパー持ってくればよかった。

もう一つの目玉がコレ! キンメの煮付け。これだけは外せません。いや~、これがまたしびれた。もううま過ぎ。このタレだけでご飯一膳食えちゃうね。この黄金色が食欲をそそります。

 

夜の帳が下りて、長い一日が終わりました。聞こえるのは岸壁にあたる波の音だけ。これぞ至福の時間です。なんて幸せな時間なんでしょう。そんな波音を聞きながら、翌日起きる係留船史上初の快挙など夢想もせず、わしらは眠りに落ちていきました。おやすみなさ~い。zzz…。

 

6月17日(金)~18日(土) 戸田お泊まり釣行 2日目


朝4時半に目がさめてしまった。いつもならもうひと眠りするんだけど、せっかくだから、宿の釣り岸壁でカサゴ狙いをやってみました。小雨混じりの朝の戸田湾。とっても静かです。朝から癒されます。

 

エサはマルキューで最近売りだした「パワーイソメ」。常温タイプの人工エサだ。保存に便利だよね。実際に使えるかどうか試してみました。

来たー来たー。何度やってもネンブツダイネンブツダイ…。う~ん、さすがだ。パワーイソメがネンブツダイに効果があるのだけはわかった。ほとんど入れ食い状態でしたから。小一時間ばかしやって、早々に退散しましたよ。

 

宿の釣り岸壁ではこんな感じで釣りしてました。いいやね~、この雰囲気。の~んびりしてて。もう他に何もいらないって感じ。心身ともに日頃の疲れを癒してくれます。できればもっともっとここにいて海を眺めていたかった。

天気はイマイチよくないけど、気持ちいい朝です。そして静かです。朝の戸田は静寂に包まれています。

 

朝食メニューです。しっかり食べて今日も頑張ろう!

しっかりみんな食べたけどさ。ハオコゼ岩田はご飯4杯もお代わりしたんだよね。信じらんないよ。しっかり食い過ぎだろ、おまい。

 

朝9時に宿をチェックアウトして、今日の係留船たか丸さんに向かう。と言っても歩いて2分くらいのとこだけど。今日は係留船一艘貸切です。

 

今日も無風の戸田湾内。聞こえてくるのはウグイスや小鳥のさえずりだけ。もうたまりません。これだけで来た甲斐があったというもの。これさえあればボウズでもいい…。いや、やっぱよくない。釣りたいです。

 

実釣開始。泊りでは参加できなかった、ミスター・ソウダガツオ島田も現地で合流。やっとこれで4人揃った。しっかし今日はホントに風もなく、穏やかだね~。加えて静か。恐ろしく静か。いつもこんなに静かだったっけと思いましたよ。

 

おりょ?! ヒラメ狙いの生きエサ泳がせ仕掛けに何かかかった。巻き上げ途中何度も引くけど、明らかにアジとかとは違う引き。これは何が来た?と追ったら、「えええっ! イカだーーーーっ!!」

 

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
なんと! イカが「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」 船長に聞いたらアカイカだって。やったーーー! 初めてイカをとったどー! イカ狙いは今まで戸田でもやってきたけど、じぇんじぇん釣れなかったから、全く頭になかったのよ。これこそ「想定外」。でもこれは嬉しい「想定外」だー。やったー!

 

仕掛けはコレです。これに、釣れてきた小サバをかけて底に落としてやってました。

続いてもう一発の「想定外」。同じく今度はイカ狙いで落としていた生きエサ仕掛けに、とんでもないヤツがかかってきた。竿がどんどんひん曲がって、糸が全く巻けない猛烈な引き。もちろん今まで経験したことのない、強烈な引きだ。一昨年釣った本ガツオと同じくらいか、それとももっとあるか? なにしろ糸が全く巻けず、それどころかジワジワと糸を絞り込んでいくほど。ついに戸田の魔物が現れたようだ。忘れかけていた戸田の魔物はやはりいたんだ! こちらもなんとか堪えて立ち向かう。しかし糸は1ミリたりとも動かない。

いきなりブンッッッ!!!という鋭いアタリのあと、一瞬にしてバラシ。見たら仕掛けではなく、PE2号の道糸がぶっつり切れていました。おお…恐るべしフリーザ…いや、戸田の魔物。以前福本さんも同じような猛烈な引きのあとバラシてしまったことが2回ほどあるけど、それも同じ魔物だったのかもしれない。

 

魔物の正体は謎ですが、後日談としてエイさんではないかと思われます。

 

魔物との壮絶な戦いを終え、撤収するボクら。夕方4時まで楽しませてもらいましたが、結局アカイカと魔物以外は、小アジ、小サバ、イワシ、ヒイラギでした。でもいい夢見せてもらったわ。途中何度も雨に降られ、もう全身びっしょり。さ、お風呂行きましょ。

 

いつもの「壱の湯」でさっぱりしていきました。あ~、極楽…。釣りのあとの温泉はたまりません。これがあるからやめられない止まらない。

 

はい、では今回もいつもの「かもめ丸」で食事していきますよー♪

 

ミスター・ソーダガツオ島田はいつもの海鮮丼を注文。いや~、鮮度抜群でうまそー。今度ボクもコレ食べてみよっかな?

 

ボクと福本、ハオコゼ岩田はミックスフライ定食。ハオコゼ岩田はここでもガッツリと食べていきましたな。どんだけ食うんだ。でもうまかったー(^^)

「踊る大釣査線」シリーズ動画。これが今回の動画です。

 

以上でお泊まり釣行全てが終わりました。今回は色々ありましたが、とっても楽しい釣り旅行でした。魔物が潜む戸田の底力をまざまざと見せつけられた釣行でもありましたね。でもこれで新しい夢ができました。
今度は魔物対策をしっかりやって、また戸田に行くぞ!!


釣行日 2011年6月17日(金)~18日(土) 場所 1日目:江の島沖(腰越港 池田丸)
2日目:戸田 係留船(たか丸)
天気 1日目 雨 福本さん アジ 2匹(サイズ不明)
2日目 くもり 岩田さん アジ 4匹(サイズ不明) 
サバ 2匹(サイズ不明)
イワシ 50匹 
大潮 島田さん イワシ 6匹
満足度 ★★★★★★★★★ ボク アジ 7匹(28~31センチ)
アカイカ 1ハイ

釣った魚は…


写真左のアジは全部刺身にしました。家族4人で食べきれなかった。残りは嫁さんがマリネにしました。

写真右は今回の主役アカイカ。これも刺身にしました。メチャうまっ!これがアカイカかー。これはもう一回釣らなければ。